ファニーメイ (Fannie Mae)
綴りは Fannie Mae
正式名称 Federal National Mortgage Association の俗称。略称はFNMA。
日本語に訳すと「連邦住宅抵当公庫」となる。
いわゆる「
GSE
」の一機関である。
業務内容は、民間金融機関からローン債権を買取って、証券化市場で住宅ローン担保証券を発行する、というものであり、
いわゆる「住宅ローン債権の証券化」を業務としている。
住宅ローンを証券化してリスクを分散する事ができれば、リスクの高い借り手(=破産するかもしれない借り手)に対しても融資を行う者が現れる事画期待できる。このように、米国市民が容易に住宅取得できるようにする事がFannie Maeの設立の目的である。
ジニーメイ
との違い
ファニーメイは、民間金融機関から直接住宅ローン債権を買い取り、それをもとにして単純なパススルー証券や、パススルー証券を裏付け証券として発行されるモーゲージ証券の発行・保証を行っている。
政府の公的保証は受けていない
が、政府機関債として米国国債に次ぐ信用力を保持している。
これに対し、ジニーメイは米国連邦政府の公的保証を受けている。
フレディマックとは、競合関係にあるが、役目は基本的には同じであるとされている。
動向・履歴
1938年、政府系金融機関として、米国の法律に基づいて設立される。
1968年、
民営化される
。
1970年、ニューヨーク証券取引所に上場。
近年、積極的な資金提供を通して住宅ローン市場におけるシェアを拡大させている。
2007年~2008年の「サブプライムローンの崩壊」により、巨額の評価損債権を抱えているのではないかと噂されている。