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線路に侵入した女性を助けようとして電車にはねられた警官が死亡
2007年1月12日(祝)

2007年2月6日夜、警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長(53)が、東武東上線ときわ台駅(東京都板橋区)で自殺を図ろうとした無職女性(39)を救助しようとして一緒に急行電車に轢かれ重体となっていたが、2007年2月12日午後、収容先の病院で死亡したとのこと。

ご冥福をお祈りします。

経緯

  • 2007年2月6日19時頃、女性がときわ台駅に立ち入ったため、この女性を宮元巡査部長が交番に連れてくる。
  • 約30分後、女性は交番を飛び出し、「死んでもいい」と叫びながら踏切内に侵入する。
  • 女性を宮本巡査部長が追いかけ、ときわ台駅のホーム下にある避難スペースに一緒に待避しようともみ合っているうちに、ときわ台駅を通過する急行電車が接近し、二人とも轢かれる。
  • 宮本巡査部長は頭を強く打って意識不明の重態に。
  • 2007年1月12日午後、宮本巡査部長が収容先の病院で死亡する。
  • 2007年1月14日の夜、通夜が営まれる様子が報道される。同僚が殉職し二階級特進したため「宮元警部」と呼んでいた様子が印象に残る。

論点

この事件では、列車事故防止のための仕組みがうまく機能しなかった点と宮本巡査部長の人柄について、連日ワイドショーで報道され話題を呼んでいた。

  • 列車事故防止のための仕組みについての議論
列車緊急停止装置のボタンがホームの各所 (4箇所だったとされていたはず)に設置されていながら誰も押さなかった(押すことができなかった)●ときわ台駅の利用者がこの装置の存在を知らなかった(アピール不足及び無関心)
●誰かが押す事を期待するのではなく、侵入者の検知により自動的に止まる仕組みが欲しい
..など
ホーム下の避難用スペースに逃げ込めなかった。 ●自殺目的で立ち入った人ともみ合いになるケースは想定されていなかった。
●(これも列車緊急停止装置のボタンと同様)ホーム下への転落を検知したら列車が自動的に止まる仕組みが欲しい。
●JRでは線路への落下検知による列車緊急停止装置の順次導入を図っているとの事。
  • 宮本巡査部長が普段から非常に職務熱心に踏み切りの立ち入りに注意しており、地元の商店街の人々からは事故を悼む声と回復を祈る声が寄せられていた。

関連事件

  • 列車事故防止のための仕組み、特に人が線路に転落した場合の列車緊急停止ボタンは、2001年にJR新大久保駅で発生した事件を機に配備が進んだ。
  • この事件は2001年JR新大久保駅のホームから転落した人を助けるべく、韓国人留学生 李秀賢(イ・スヒョン)さんと日本人カメラマン関根史郎さんが線路に降り救助活動を続けた結果、駅に進入してきた電車に轢かれ、二人とも亡くなったというものである。
  • 2007年1月 映画化もされているが、映画自体については完成度に疑問のあるでき)であるらしい。

~~DISCUSSION~~


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