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黒田官兵衛

  • MARUSHIMA Kazuhiro@kurmacf 0:57
  • 前にもいいましたが、来年の大河ドラマの予習本としては、諏訪勝則『黒田官兵衛―「天下を狙った軍師」の実像』(中公新書)をお勧めします。播磨と九州の地図もついてますんで、その部分コピーして傍らにおいて読めば、複雑な播磨情勢も理解しやすいですよ。
  • MARUSHIMA Kazuhiro@kurmacf 0:59
  • 黒田官兵衛のエピは創作が多いので、かなり不安ではあります。まず有岡城幽閉ですが、非常に環境の悪い牢に押し込められて…という記述の典拠は、政治家・金子堅太郎氏(元福岡藩士)の著作です。ですが、貝原益軒が黒田家の命で編纂した『黒田家譜』にはそんな記述ないんですよ。これはおかしい。
  • MARUSHIMA Kazuhiro@kurmacf 1:01
  • もし官兵衛が酷い目にあったのなら、『黒田家譜』に記されても不思議ではないんですよ。ところが貝原益軒は、「長いこと捕らえられていたので、歩行がおぼつかなかった」と書いているだけ。それでこの前の新出史料をみると、有岡落城の数年後に官兵衛と荒木村重は親しく書状を交わしている。
  • MARUSHIMA Kazuhiro@kurmacf 1:05
  • 信長が有岡で捕まった官兵衛の忠節を疑って、人質の長政処刑を命じた話もおかしい。この話の典拠は『黒田家譜』なんですが、同じ『黒田家譜』掲載の文書をみると、信長は官兵衛不在の黒田家の団結を喜んでいる。この話を言上したのが竹中半兵衛なんですね。『黒田家譜』では長政を匿ったとされる。
  • MARUSHIMA Kazuhiro@kurmacf 1:07
  • その上、秀吉は「官兵衛の処遇は自分に一任されたので安心するように」と黒田一門に書状を出している。なので、信長が官兵衛の忠節を疑う→長政処刑命令→竹中半兵衛が秘かに匿う→涙の再会、という『黒田家譜』の説明そのものが怪しいわけです。こういう話、多いですが、ドラマ向きなんですよね。。。

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