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2014/05/14

  • 西尾正道さんという方の発言を引用しています。ちょっと個人的には「汚い」と感じる言葉遣いが散見されて、苦手な文章ではあるのですが、北海道がんセンターの所長を務められていた方でもあるという事なので、低線量被曝で鼻血に到る説得力のある機序の説明があるかもしれないと思い読み進めてみました。
  • 彼の言う機序は以下のとおり
  1. 放射性物質が塵などと極性結合により結合した微粒子となる。
  2. 放射性物質を含む微粒子が、鼻などの湿った粘膜に付着し長時間に渡って、付着した箇所が放射線を受ける
  3. 「微量な放射線量でも極限で考えると、原子の周りの軌道電子を叩きだし電離を起こします。」
    • この文章の真意はよく分からないので、微粒子中の放射性物質から発せられた放射線により周囲の原子のどれかが電子を失いイオン化した状態となる、のだと仮定する。
  4. 放射性物質を含む微粒子が付着した箇所が「最も静脈が集まっている脆弱な鼻中隔の前下端部のキーゼルバッハという部位」の場合には、容易に鼻血を誘発する。
    • 前項の仮定が正しければ、イオン化した原子により血管が傷つけられて出血する、という事と推定される。
  • この説は簡潔に言うと、放射線による直接的な被曝ではなく、放射線により生成されたイオンによるダメージにより鼻血が出る、というものですが、鼻血が出る程度のイオン量を低線量の放射線で生成できるのか、という点に疑問が残ります。
  • この説をとるよりは、ストレス・疲労などの方が、原因としては説得力があるように、私には思えます。
  • 一応念のため付記しますが、避難者や被災地、被曝の可能性があった方々が鼻血を出している事を否定する意図はありません。むしろ、鼻血を出す人が多い、という感覚を持つ人が居ることには頷けます。
  • しかし、鼻血の主因を放射線とするには上述の説の説得力は不足していますので、鼻血などの症状を改善するには、現在居住している環境の放射線量を低減するというアプローチに拘らず、ストレス軽減、十分な休養、その他リラックスできるような環境づくり、などの方法も並行して検討し、できるものから実施していったほうが良いと思います。

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