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大雪、東日本の混乱続く 各地で孤立・立ち往生・停電:朝日新聞デジタル

東日本では16日、北海道や東北の一部を除き大雪はおさまったが、14~15日の記録的な大雪の影響で集落の孤立や交通機関の混乱が続いた。東京都や長野、静岡、宮城県などが自衛隊に救助や除雪を要請。広い範囲で停電も起きた。

 宮城県南部の丸森町内では約800世帯が孤立。少なくとも約400世帯が一時停電した。町は16日午後、県を通じて陸上自衛隊に派遣を要請した。静岡県も16日午前、小山町須走地区に陸自の派遣を要請。バスが側溝に落ちるなどして車が通れず、同地区が孤立状態にあるという。

 東京都奥多摩町では16日午後5時現在、青梅街道などが雪で埋まり、町内の計311世帯が孤立状態となっている。東京都檜原村でも、都道などが全線通行止めになり全1196世帯2460人が孤立。東京都青梅市内でも御岳山周辺の集落約140人が孤立した。

 交通の乱れも続いた。国土交通省の16日朝のまとめでは、高速道路34区間、東北、関東、近畿、中部の国道110区間が通行止め。鉄道は22事業者の55路線、バスは56事業者116路線で運休などが発生した。

 中日本高速道路によると16日夕現在、中央自動車道は、高井戸インターチェンジ(IC)―飯田IC間の上下線で通行止めになっている。

 同社八王子支社によると、このうち大月ICでは15日昼ごろから乗用車やトラック約400台が立ち往生。約15キロ離れた談合坂サービスエリアに誘導された。同社はドライバーらにおにぎりやお茶を配り、除雪を急いでいる。また16日夕以降、同社の車の先導で、滞留していた車を一般道の交通状況が良い勝沼ICと八王子ICまで誘導し始めた。

 東名高速は16日夕も東京―静岡IC間の上り線などで通行止めが続いている。

 群馬県西部と長野県を結ぶ国道18号(碓氷バイパス)は14日夜から、チェーンなどがない複数台の車が動けなくなり、後続の200~250台の車が立ち往生した。

 群馬県と新潟県方面とを結ぶ国道17号などでも車が動かず、車中泊する人らが続出している。

 大雪で立ち往生した新庄発東京行きの上りの山形新幹線「つばさ120号」は16日午前5時半すぎ、約22時間遅れでJR福島駅に到着。同駅で運転を取りやめ、乗客50人は東京行きなど別の新幹線に乗り換えた。

 JR中央線の鳥沢―小淵沢間の9駅では、14日から乗客計約930人が足止めされ、駅の近くのホテルや公民館、市役所などに避難している。

 空の便は16日午後5時現在、羽田空港を中心に日本航空と全日空で計73便が欠航、約6300人に影響した。

 東京電力によると、16日午後6時現在、管内5県の計約1万3千軒で停電している。内訳は、群馬約5900軒(藤岡市など)、栃木約2900軒(日光市など)、山梨約2300軒(身延町など)、埼玉約1800軒(秩父市など)、神奈川約200軒(相模原市など)。

 また大雪で15日の一般入試会場に到着できない受験生が多かったとして、早稲田大は16日、法学部一般入試の追試験を3月7日に実施すると発表した。

 大雪の影響で、山梨県や宮城県のコンビニエンスストアや百貨店では商品が届かず、棚が空っぽになる店も出た。一部地域では宅配便の配送も遅れており、ヤマト運輸によると、関東地方の一部で集配に1日以上の遅れが出た。特に近畿や東北地方からの荷物が届いていないという。普段から部品の在庫を最小限にとどめている自動車工場などは、生産に影響が出るおそれもあり、在庫の確認などを急いでいる。


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