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  • 2014/06/12 「CNN.co.jp : 核爆弾が爆発寸前だった 1961年の落下事故 米機密文書」 (Link)

(CNN) 米国の非営利団体「国家安全保障公文書館」は12日までに、米東南部ノースカロライナ州のゴールズボロー市近くの上空で1961年1月24日夜、飛行中の米空軍のB-52型爆撃機で故障が発生し、搭載していた核爆弾2個が誤って地上に落下する事故が発生したと明らかにした。

しかし、安全装置が作動し、惨事の発生を防いだという。仮に爆発していた場合、広島や長崎への原爆投下以上の被害が生じていた恐れがあったという。

同公文書館の今回の報告は機密扱いが解除された文書に基づく。当時のマクナマラ国防長官はこの事故について「間一髪で核爆発が回避された」と緊急事態を振り返った。

機密文書によると、問題のB-52型機の1機は同州上空を飛行中、右主翼に異変が発生。その後、機体が「分解」する状態に陥り、核爆弾2個が機内から落ちたという。2個のうちパラシュート機能が作動したのは1個だけとしている。

核爆弾の落下については、同機の異変の衝撃で2個が起動状態に陥った可能性を指摘している。

パラシュートが開いた1個は地上に着地して、起動装置が発動するなどの問題は起きなかった。しかし、残り1個はそのまま地面に直接落ち、「起爆可能」の事態が続いていた。しかし、幸運にも別の安全装置が働き、あわやの事態を逃れたという。

今回の核爆弾2個の地上落下については昨年、米ジャーナリストが著した書物で明らかにされていた。ただ、詳細の一部については今回の公文書の解析で初めて明らかになった。

同爆撃機は墜落していた。乗員は8人で、生存者は5人。墜落後の副操縦士が語った証言も添えられている。

国家安全保障公文書館の公開文書を分析したノースカロライナ大学によると、同機が積んでいた核爆弾の重さは約4535キロ以上で、威力は3.8メガトン。広島や長崎投下の原爆の威力は0.01~0.02メガトンだった。


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