Integral

富山強姦冤罪事件

概略

  • 2002年に富山県内で発生した強姦および強姦未遂事件2件の容疑者として逮捕した男性が、刑期を終えて出所後、2007年1月に真犯人が逮捕された事により無実であったことが判明した事件。

時系列

  • 2002年 富山県内で強姦および強姦未遂事件が発生。
  • 逮捕前の事情聴取で男性Aは容疑を否認。後に容疑を認めたため富山県警が男性A(2007年1月現在39歳)を逮捕。
  • 逮捕後8ヶ月間、拘留。
  • 富山地方検察庁が起訴。『県警が作製した似顔絵が男性に酷似していた。それを当時の検察官が客観的証拠と思ったのだろう。』(富山地検談話)
  • 公判では、終始一貫して起訴事実を認めていたとのこと。
  • 2年1ヶ月間、服役。
  • 2005年01月 男性Aは仮出所。
  • 2007年01月現在男性Aは所在不明。
  • 2007年01月19日 富山県警が、大津英一容疑者(51歳)(松枝氏西川津町在住)を逮捕。併せて男性Aの逮捕は誤認逮捕であった事を発表した。県警は「同容疑者と男性Aは無関係」としている。大津英一容疑者は男性Aが犯人とされた強姦及び強姦未遂事件に関与していることを自供したとの事。

問題点

  1. 県警は、現場に残っていた足跡が男性のものと一致しないことを認識しながら逮捕。
  2. 電話の通話記録からアリバイが成立する可能性があることを見落とす。

関係者の見解

  • 長勢甚遠法務大臣(2007年1月26日閣議後の記者会見)
    • 「服役された方にはまことに申し訳ないことになった。捜査に不十分な点があったと思われ、今後、証拠に基づいた捜査を徹底するよう指示したい」
    • 逮捕された直後は容疑を否認していた男性がその後、容疑を認めたことについては、違法な取り調べで認めさせたものではないと考えている。
  • 自由民主党 法務部会 (2007年1月25日)(朝日新聞報道)
    • 自民党法務部会では、この問題で議論が集中したとのこと。
    • 「(誤判がないことを前提にした)死刑制度を含めた日本の司法制度を揺るがす問題」として「取り調べ段階の可視化(録音・録画)を求める動きが強まるのは必至」との意見が出た。